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7. 収穫に参加した者は誰でもその何分の1かをもらえる社会慣習でバオン(Bawon)と呼ばれ、労働が収穫作業に必要だからではなくて、多くの人に収入を与える機会を多くする共存の目的からだと云え、金沢夏樹はこれを分配社会とよべるとしている。金沢、「東南アジア稲作農業像を求める」、『グリーンレボリューションの20年』(前出)、15-16頁。
8. 荏開津典生は、このような緑の革命の側面を、慣習的な社会の秩序そのものを掘り崩す作用を持った劇薬と表現した。荏開津、『「飢餓」と「飽食」』、講談社、1994年、76-77頁。
9. シュルツ(T.W.Schultz)、Transforming Tradition Agriculture, New Haven, Yale University Press,1964.
10. 山田三郎、表3の出所参照。
11. 菊池真夫、「新技術導入と農民」、『グリーン・レボリューションの20年』(前出書)、79-80頁、83頁。
12. 速水、1995,196頁。
13. Cristina C. David & K.0tsuka,eds.、 Modern Rice Technology and Income Distributionin Asia Lynne Rienner Publishers and IRRI,1994.
14. 同上書、第12章。
15. 1993年の日本の米の大凶作は、こしひかりなど限られた品種に各地の稲作が偏り過ぎた点が一つの要因であったと考えられる。
16. 韓国における高収量品種「統一」は、1980年には全作付面積の半分を占めるまで普及し、韓国の米の自給化に大いに貢献した。しかし、所得向上の中で国民は味の悪い「統一」を食べなくなり、在庫も増して政府の財政負担も問題となり、現在はほとんど栽培されていない。荏開津、1994年、80頁。

 

 

 

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